第566回 感謝したい

悲しくなったり楽しくなったり…今も子供の頃と同じような喜怒哀楽をもっていることに、感謝したい。

美味しいものを全身で味わい、それを楽しめる健康な体に、感謝したい。

3歳の頃から大好きだったピアノを今も弾き続けられていることに、感謝したい。

一生かかっても弾ききれないほど、ピアノには名曲が数多くあることに、感謝したい。

忙しすぎず、かつ生活できる程度の仕事に恵まれていることに、感謝したい。

忘れてもいいことは忘れ、忘れたくないことを忘れずにいる自分の都合のよさに、感謝したい。

人に求めるより、人から求められることに喜びを感じるようになってきたことに、感謝したい。

四季折々のうつろいや、それぞれの稀有な風情を味わえる国に生きていることに、感謝したい。

大好きな人たち、大好きなものたちがたくさん在ることに、感謝したい。

歳を重ねるにつれ、許せることがらが増えてきたことに、感謝したい。

生活の中に、ぼんやりしたりのんびりしたりする時間があることに、感謝したい。

人に褒められると俄然やる気がわいてくる素直さに、感謝したい。

何かを表現し、伝える楽しさ難しさを共感できる仲間がいることに、感謝したい。

わたしのピアノを聴きたい、と思ってくださる方々がいることに、感謝したい。

あまりものごとをくよくよ深刻に考えなくなってきた最近の心持ちに、感謝したい。

私に心を開き、共に学んでくれる生徒さんに、感謝したい。

美しいもの、気持ちの良いものに心を動かされる感性を持っていることに、感謝したい。

ぐっすり眠るとたいていの悩みは解決してしまう単純さに、感謝したい。

人を愛し続けることのできる健やかな心に、感謝したい。

母の日・父の日以外も、364日両親には感謝したい。

自分の命が永遠ではないことに、感謝したい。


       そして…


感謝する気持ちがさらなる幸福をもたらしてくれることに、感謝したい。

2012年05月04日

« 第565回 ソメイヨシノとハナミズキ | 目次 | 第567回 『クライスレリアーナ』をめぐる想い »

Home